大山  1711m  2004/9/19
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昨日の蒜山登山の疲れも温泉と地酒の力で、何とか回復したようだ。
朝一番で再度温泉に入り、膝をもみほぐす。
何しろ此処の泉質はラドン温泉で、筋肉痛には良く効くのだ。



朝食はバイキングでかなりの種類のごちそうがある。
蒜山ジャージー牛乳を二杯飲む。甘くてとっても美味しい

宿を出ると、日がさしているようだが、大山方面はガスで何も見えない。
蒜山三山は、綺麗に晴れている。
天気予報は、傘マークとお日様マーク。どうなる事やら?

宿舎を出て直ぐに左折し、蒜山大山スカイラインを行く。
快適なハイウェイを行くと鬼女台の展望所に着く。



大山はガスの中。不安がよぎる。
烏ヶ山の登山口を過ぎて、大山環状道路をひたすら大山寺方向へ。
色々なレジャー施設の横を通っていく。



50分ほどかかって到着。
大山橋の手前、南光河原駐車場に車を停める。
一日410円。
登山靴に履き替えて、弁当がない事に気づく。
(蒜山からここまでコンビニは勿論弁当屋はない)
橋を渡りお土産売り場で聞くと、おにぎり弁当600円を用意してくれるとの事。
作るのを待っている間また大山牛乳を飲む。

再度駐車場へ行きトイレをすまし、登山届けを書く。
(必ずしっかりとする事。登山途中にはトイレはない。登山客が多すぎて隠れてする事も困難。)

水はペットボトル4本用意。足らなければ頂上に売っているさ!これは失敗。

9時過ぎに出発

佐陀川越に見上げる大山はガスの中。
今日は眺望は無理かなあ??



蒜山と同じ植生らしく、ミゾソバ、ツリガネソウが沢山咲いている。



ミズヒキの花が鮮やかだ。
ジャコウソウを初めて見た。
イブキジャコウソウとは全然似ていない。
少し大きめの花だ。



左はキケマンのようだが、花期が違う(キケマンは春)のでナガミノツル(キ)ケマンだと思う。
ツルケマンは、本州中、北部にのみ自生。
右はハナタデ。



右は、ノブキの実。ひっつき虫だ。



右はクサボタン。カールしている花弁に見えるのはガクらしい。



嫌になる階段の手始め。石の階段が延々と続く。
石の階段が切れると休憩所があり右に行くと阿弥陀堂がある。



木の階段を黙々と行く。
大勢の登山客の会話を聞きながら行くと、疲れがいやされる。
若い女性のグループも沢山登っており、歌なんか口ずさんで登っている。
まさに鼻歌交じりで登っていく。
ちっちゃな子供もかけるように登っていく。
70過ぎの老人や老女もしっかりとした足取りで登っていく。

だらしないのは私達中年お腹怪人..
そこ此処でぐったり休憩している。



やっと五合目に着くと山の神が祀ってある。
山の神って何か..
怖そう
登山の安全を祈願する。

再度登り出すが、のどが渇いて水をがぶ飲み。
汗がとんでもなく出てくる。
気力がかなり限界に近い。



六合目まで来ると、避難小屋と見晴らしの良い場所に、ベンチが沢山並んでいる。
先ほどまで厚くかかっていたガスが少し薄れてきたような気がする。
此処でも若い人達は大騒ぎ。

会社の旅行で来ているのだろう20歳代の14名の女性達は、明るくて元気だ。
上司のような男性が点呼していた。

見上げると、弥山、剣ヶ峰、三鈷峰へと続く稜線がガスの切れ間から覗いている。
ユートピア避難小屋が小さく見える。

頂上小屋の風車もかすかに見える。
まだまだ遙か上方にある。




六合目からはガレキの中を登る。岩を針金で囲んで補強してあるが、かなり痛んで、足をかけるのに少し不安だ。
かなりきつい登り。階段が恋しくなる。此処で七合目に到着。上を見ると八合目までのきつい道を登る人が見える。
振り向くと大山のすそ野に広がる高原がくっきりと見えてくる。
途中で弁当を広げる人がちらほら出てくる。



ピンクのシモツケがひときわ目を引く。



急にガスが引いて、素晴らしい眺望となる。
一踏ん張りで八合目。
大山北壁の崩壊跡が見え出す。あの稜線上を木道が通っているはず。



大山キャラボクの中を進むと、左へ行くと稜線沿いの木道だが付け替え工事中で通行禁止。
右へと下って迂回する。



梵字ヶ池と地蔵ヶ池がある。
古いいわれがある池らしいが、ほんとに小さな池。
でも、ここまで水場は全くなかったので貴重なのかも?
この前に大正時代に出来た石の避難小屋がある。
今は祠となっている。



木道沿いにヤマハハコが咲いている。
キャラボクの中の木道は見かけよりかなり傾斜がある。
下山者とのすれ違いに気を遣いながら、結構踏ん張らないと頂上へ着かない。
キャラボクのの赤い実は、見つける事は出来なかった。
頂上小屋が見えてくると、万歳をしたくなるほど達成感があった。

頂上小屋で、ビール600円とペットボトルの補充550円をする。
此処には60人ほど泊まれるらしい。



山頂で記念撮影。



弥山頂上(左)と、剣ヶ峰
崩壊のため通行禁止となっているが、ロープを乗り越えて弥山頂上へ沢山の人が行っている。
剣が峰に向けても何人か縦走している。

右は槍ヶ峰。独特の山頂をしている。

昔は、弥山から剣ヶ峰、天狗峰、そして槍ヶ峰に縦走するのがメインルートだったらしいが、
たびたびの崩落で、尾根がやせ細って崩落の危険があるため通行禁止となっている。

極めつけは2000年の鳥取大地震で、大山の山々はひどい崩落が発生したらしい。

公称1711mの弥山も2m陥没して、現在は1709mになっているらしい。
しかしながらかなりの数の人達は縦走を試みているそうだ。



木道の上で弁当にする。12時10分になっている。
3時間あまりかかったようだ。
ビールは冷えていて美味しい。600円の価値は十分にある。
ソーラー電気と風力の電力で冷やしたビールだ。

ペットボトルは冷えていない。550円は高いなあ..



わんこも、何匹か登っていた。

一時過ぎになって、ガスが巻いてきたので下山開始。



頂上は花が咲いていない。
かろうじて咲いていたトモエシオガマとフウロ



ダイセンキャラボクと北壁の崩壊跡



来た道をまた引き返す。途中、五合目の手前で、右に曲がり行者谷コースを行こうとする。
曲がり角に、「最近熊が目撃されました。」との看板がある。
そういえば来る途中の交通電光掲示板にも熊出没と出ていた。
(9月15日にツキノワグマが目撃されたらしい)

噛まれたら嫌なのでそのまま直進して下山する。

途中ガスが出てきて、ブナの林が神秘的になる。

4時前に駐車場着

皆生温泉まで40分



旅館の裏は直ぐ日本海。
沢山の人が散歩している。

古い温泉旅館だが、部屋も綺麗にリフォームしてある。

温泉にゆったり入り、海の幸と、松茸のコースを堪能。

特別割引コースだったが食べきれない程の料理だった。

例によって再度温泉に入り、地酒を飲んで9時過ぎに眠る。

何とか二日連続の山登りが出来た。膝も壊れなかった。

感謝。