里山の夏 岩黒山 子持権現、瓶ヶ森の朝 2007/8/11
         

シラサ山荘の直ぐ側には伊吹山があり、石鎚山や瓶が森そして岩黒山、筒上山などの

360度の眺望を楽しむことが出来る。

以前雪の時にその素晴らしさに感動したことがある。

今回、シラサ山荘に泊まった目的の一つが伊吹山山頂からのモルゲンロートを楽しむことだった。

朝4時過ぎに起床。

所が一面ガスで何も見えない。伊吹山の登山口まで行くが五里霧中ですごすごと引き返す。

所が日の出前になると東の空には青空が覗き始めている。

こりゃ大変もう伊吹山に登っても間に合わない。

車で瓶が森に向かってぶっ飛ばす。



瓶が森に向かって登って行くと自念子ノ頭と西黒森の間に朝日が昇り始めた。

5時39分。



朝日に染まる子持権現、左奥には筒上山と手箱山が雲海の上に顔を出している。

伊吹山は雲の中。岩黒山がかすかに頭を出している。

5時41分





朝焼けの石鎚山

石鎚山に延びている山の影は子持権現にも似ているが?



瓶が森駐車場あたりからの子持権現。



正面奥に伊予富士



瓶が森を東から見る。



もう一度石鎚山。太陽が少し高くなり朝焼けが消えてしまった。









ヤマハハコが朝露に濡れて綺麗。



急いで土小屋まで走るがシラサ山荘から伊吹山の辺りはガスで真っ白。

国民宿舎の前から瓶が森に雲が流れるのを眺める。

雲の間から子持ち権現が頭を出している。



山荘に帰りゆっくりと朝食。

皆さんに送ってもらって再度土小屋へ。



7時50分岩黒山に登山開始。



誰も歩いていない道を黙々と登る。



直ぐに筒上山へのトラバース道と岩黒山への登山道との分岐。

岩黒山への道は遊歩道と書いてある。看板では頂上まで50分。

ヒヨドリバナの咲いている道は意外と笹が深い。

朝露でシャツまでビショコになる。



タカネオトギリが朝露に濡れてとても綺麗。



振り返ると天狗岳が目の前。

少しガスが巻いているがその内晴れるかな?



石鎚山の右には西条の港がクッキリ見えている。



ウラジロモミの林の中を行く。



一旦下りになって大岩を巻く。

笹が深くて踏み跡を探す。

一瞬どちらに巻くのか?だったが左に下る様に巻くと左からのしっかりとした道に合流。

こちらの道が本当の登山道の様。

何処で間違えたのかな?



上空は晴れて強い陽差しが差しているのに周りの山はガスで見えない。



今日も暑い一日になりそうだ。



右下に丸滝小屋が見えてくると目の前に頂上が見えてきた。



見晴らしの良いピークを過ぎると岩黒山山頂着。

8時38分着。

誰もいない。



石鎚山方面は雲で見えない。

瓶が森もサッパリ。



山頂でしばし休憩。

家に電話するが既に病院に出かけた様で留守。

眺望は無いしすることもないので8時46分下山開始。

目の前の筒上山は深いガスの中。

その時風に煽られて帽子が飛んでいった。

ビクトリア氷河でも飛ばされたが、その時はよじ登って回収した。

今回はコメツツジの間に落ちて硬い枝で近づけない。

下側に回っても無理。

長年愛用した帽子だが此処でお別れ。



結構急坂を下って行く。

途中で道を一度見失う。



やっとトラバース道に出たが、どうも随分と右下に出た様だ。

ここでもう手箱山に行く気がしなくなった。

シシウドの咲く道を右へと曲がる。



ヤマアジサイの咲く平たい岩が続く道を行く。

やっと大勢の登山客と出会う様になる。

みんなキレンゲショウマはどうでしたかと聞いてくる。

そう言えば筒上山ではキレンゲショウマの咲く季節だったことを思い出す。

一瞬引き返そうかとも思ったが、また今度と足を進める。



9時37分登山口着。

途中よさこい峠で車を停めて休憩。

後はひたすら家路へと向かう。

あっけなく今年の夏休みの山歩きは終了した。