里山の夏 建治寺 西龍王山 東龍王山 2007/6/10
役行者開祖の建治寺を訪ねる          

最近天気が不安定だ。昨日は酷い雷雨もあった。

何処へも出かけるつもりはなかったが、余りにも天気が良いので何処かのんびりした所で昼食を食べようと出かける。



家から15分ほど走ると神山森林公園に着く。

入り口の黄色い民宿兼レストランから十三番奥の院建治寺に向かう遍路道がある。

でも焼山寺から歩いてきて標高320mの建治寺に登るのはキツイだろうなあ。

広場を登りきると鮎喰川、吉野川方向の景色がよい。



鮎喰川の向こうには有名になった眉山とその向こうに紀伊水道。

和歌山の山々もかすかに見える。



西には大川原高原から続く山並み。

中央に尖って見えるのは旭ノ丸。その向こうに雲早山、高城山。



どうせなら展望台で食事にしようと登って行く。

しかし展望台は寝転がった男の子で占領されている。

仕方がないので先に進むと建治寺へと下る分岐に着く。

建治寺は一度行ってみたいお寺。

薄暗い道を下って行くと途中で蛇の出そうな雰囲気の道となる。

足早に下って行くと「カッコーン」という聞き慣れた音。

直ぐ下のサンピヤゴルフ場から聞こえてきているのかと思ったが、何とビックリ!

建治寺の住職が袈裟のままゴルフ練習をしている。

それも境内に私設練習場まで造っている。



お寺に下りずに左へ行くと鐘楼がある。

眉山を見下ろしながら鐘を撞く。素晴らしい余韻のある鐘の音だ。

鐘楼から見下ろすと目の前にサンピアゴルフ場。

毎日ゴルフ場を見下ろしていたらゴルフに熱が入るはずだ。



立派な常夜灯の下でお昼にする。

鮎喰川や眉山そして吉野川を眺めながらまっとりとした時間を過ごす。

標高320mに有る、この常夜灯の灯は津田の海だけではなく紀伊水道や鳴門の沖からもよく見えるという。



ルリタテハがのんびりと石垣で羽を開いている。



直ぐ下には玉姫大明神がある。



建治寺に下りていくとお遍路さんが多い。



本堂では先ほどのゴルフ和尚が大太鼓を叩きながら読経の最中。

心に響く立派な読経だ。

この切り替えが見事。



建治寺(こんちじ)は役行者が開祖。弘法大師が籠もり建治の滝で修行した事で有名。

一泊二食5500円は安い。

レポートを見るととても美味しい食事らしい。

でも朝のお勤め(修行)があるのでご注意を。



どこかのおっさんの様な天狗



弘法大師の隠ったという岩屋は本堂の奥にある。



階段を下りていくと広場がありその右手に先ほどのゴルフ練習場がある。



この広場は道場と呼ばれ7月18日に十八山柴燈大護摩が執り行われる。

その時の火渡りの様子(建治寺HPより)

ここから大日寺へと遍路道が続いている。



また鬱蒼とした山道を登り返し西龍王山に向かう。

西龍王山山頂には八大龍王神社がある。



東龍王山に向けて下って行く。

山道にはカワラナデシコの花が一際目を引く。



道端には色々な花が咲いているが園芸種の様。

ヤマガキが花を付けている。

ほとんど実になりかけている。



ヒナキキョウかと思ったらダンダンキキョウ(キキョウソウ)だ。



車道に出てそのまま東龍王山に向かおうと思ったら西の空が真っ黒になる。

また昨日の様に雷雨になるとまずい。一旦車に戻る。

車で東龍王山に向かう。

ドンドン行って駐車場に着くと東龍王山は通り過ごしたみたい。



案内板を見ると展望の丘というのが東龍王山らしい。

車を降りて車道をドンドン引き返して展望の丘へ向かう。



なんと車道から10mも行くと展望の丘。

確かに左の眉山から文化の森の山。その向こうに日の峰山。

手前には負出山から二秀峯。そして中津峰から大川原高原へと続く峰々。

さすがに景色は良い。



徳島市街もクッキリと見える。



しかし林道は途中で途切れそのむこうには道はない。

林道の右はこんもり高いので踏み跡を探すとかすかな踏み跡が幾つか有る。

その内で少し明瞭な道を上がるが途中で大藪。

こもれびさんのHPで見た二等三角点はどうしても見つからない。

蛇が出ると嫌なので諦める。

引き返して東龍王神社に向かう。

チップを敷き詰めた快適な道だ。



途中で右へと上がる。



数分で東龍王神社に着く。



眺望は良くないが樹間からサンピアゴルフ場とサッカー場が見える。



お詣りをしてからまた駐車場に帰る。

駐車場の先には古い山道があるので少し下ってみる。

ソヨゴの雄花が咲いていた。






ピンクの鮮やかな花はムラサキシキブの花。

小さいけど綺麗な花だなあ。

今までは実しか見なかった気がする。

蘭ちゃんに教えて戴きました。

帰りは一宮へと出る道を下りて二秀峯への登山口を確認して帰宅。

建治寺は私のイメージとかなり違っていたがそれが時の流れかも知れない。