里山の春 中津峰山 (金谷ルート) 2007/4/26

− いやしの道からやすらぎの道へ −

今日も天気が良い(雨が降らずにダムの水が干上がっているらしい)

近くの中津峰山にふらりと出かける。

前回は五滝からのコースだったが今日は金谷から登る事にする。



前回赤色。今回黄色コース。

GPSの軌跡ではありません。概念図です。

五滝コースは標高200mからの登りだが、金谷コースは標高25mからの登りとなる。

頂上までの標高差は約750m。

中津峰山の如意輪寺に向けて車道を行き無人販売所のある金谷Pに駐車。



家から20分。9時13分出発。

少し道を引き返す。

山裾にタツナミソウが鮮やか。



金谷橋を渡る。



金谷橋には、たたら踊りのレリーフが刻まれている。

この辺には地名に金谷、金山、多家良等、製鉄に絡んだ名前が多く残っている。

昔この辺で製鉄でもやっていたのだろうか?

たたら踊りで調べたら一番有名なのは川口市。これはキューポラの町だからだろう。

四国では塩江と小松島市が有名らしい。

しかし笠を持って踊るこの踊りを未だ見た事がない。

毎年十月第三土曜日、小松島市田浦町の日吉神社で催されるらいしので一度見に行かなくては..



日吉神社のたたら踊り



集会場から左へとの案内板に従い進む。

かなり古い舗装路を行く。



カキドウシが一面に生えている。

何時も見るのは薄紫色の花だが此処の花は全て白いクリーム色。

なんかイメージが違う。

東京では見かけなかったヤマフジが多い。



ナガバノスミレサイシンとニョイスミレ。



ヤマネコノメソウ



こんな大きい葉が上に付いているマムシグサ?は初めて。

沢沿いに登って行く。



ムラサキケマンも実になっている。



白いキランソウがあった。



沢の広い所には「軽井沢」の看板



色々と考て名前を付けているなあ。



滝と行っても落差は1m位



9時44分いよいよ登山口。

登り始めは少し急。



頑張って登りきると、こもれびの広場。一休憩する。

いつの間にか汗びっしょりになっている。

9時59分。



少し緩やかな道を行きまた急になると竹が多くなる。

足下に沢山の竹の子。



竹を伐採をしている人が居たので挨拶すると、檜の植林に竹が侵入して困るので切っているとの事。

竹の子を、欲しいだけ持って帰れと言う。

道具を貸していただいて竹の子を掘る。

なかなか上手く掘れない。

一本いただいて今夜のおかずが出来た。

しかしこれから登りなのにリュックが急に重くなる。

お礼を言って去ろうとすると「家内が道を間違えてどっかへ行ってしまった。見つけたらここへ来る様に伝えて」

えっ!山主さんの奥さんでも道を間違えるの?

その後奥さんとおぼしき人とは出会わなかったが無事帰ったのだろうか?



勝手に天然記念物に指定した??



10時18分尾根道にでる。

緩やかな道を行くと、直ぐに「やれやれベンチ」確かにこの尾根道に出ると「やれやれ」だ。



クサイチゴが沢山咲いている。

ニオイタチツボスミレは良く目立つ。



葉の裏が濃い紫なのでシハイスミレ



ゆらゆらと飛んできてイチゴの花に留まったのは「アサギマタラ」

今年初めての出会い。



ヤマツツジが多くなると鉄塔に出た。



素晴らしい眺望。

多家良の町の向こうには眉山や徳島市街。



見返り峠というらしい。

スズメバチがブンブン飛ぶので退散。

しばらく行くとドコモ基地。



ヒメハギが群生。



これはニョイスミレ。



やっと車道に出る。

10時44分。

登山口から丁度1時間。

竹の子を掘ったりしてゆっくりしすぎたかな?



こんな所にミニチュアの天津神社の鳥居が作られている。



立派なベンチが作られて、更に何かに使うのか木柱が置かれている。



突然フデリンドウを発見。

このフデリンドウは特に小さい。しかも茎がヒョロヒョロと長い。

花弁の副片も短い。



しばらく行くと雑草の間に沢山のフデリンドウが顔を出している。

しばらく見とれてしまう。







カタクリの葉に似ている葉はヤマジノホトトギスの葉??

エイザンスミレみっけ。



先日登った五滝コースからの道に出会う。

しかし前回有ったベンチが無い。

アレッと思ったら数メーター先に移動してあった。

あっそうか登山道が出会うから「落合ベンチ」か。

しばしコーヒーブレイク。

休日のせいか誰にも出会わない。



先日も通ったスミレ街道を行く。

これはシハイスミレ。



葉の裏が少し紫がかったヒナスミレ。

と思うが自信はない。



水場まで100mの看板が有り、覗きに行くが急坂で引き返す。

右に祠跡があった。



道祖神?



天津神社11時42分着。

天津神社は星の神様。

この下に星の岩屋もあり中津峰は空や星を祭ってあるらしい。

ロマンチックな所だなあ。



先客は二人。

今日はゴンべー君は来ていない。



少し暑いが三角点の隣のベンチで昼食。



犬が登ってきたと思ったら、その後登山客が二人登ってきた。

案内してきた様だ。

なんか歩き方がおかしいと思ったら、右後ろ足が無い?

よく見るときちんと足はあるが、深い傷が入っている。

その為に下におろせない様だ。

良くこんな足で登ってきたなあ?

パンをやると急いで食べていた。

一緒に登ってきた人に聞くと、この犬は首輪はしているが野良犬。

以前から登山客について登ってきていたがこの前「タンチュウ」に引っ掛かって大怪我をした。

一週間ほど顔が見えなかったがまた登って来ている。」

との事。

ちなみに「タンチュウ」とは、「罠」のことだ。

頑張ってこれからも登山客を案内してきてね。



この花、何の花?

小さなバッタが蜜を吸っていた。

こもれびさんからサルトリイバラの花だと教えて戴きました。

確かに開きかけた葉はサルトリイバラの葉だ。

こんな綺麗な花が咲くとは知らなかった。



葉の裏が濃い紫でシハイスミレ。

ヒナスミレとシハイスミレで悩んでしまう。



12時9分下山開始。

しばらく下ると登る時は気が付かなかった大岩がある。

行ってみるとデカい岩がいくつもある。

石英の混ざった石灰質の岩だ。



岩のテラスから下を覗き込む。おっかなびっくり。

こんなおもちゃの地蔵にもきちんとお賽銭。



また車道まで帰る。

帰りは早い。



変な葉のイチゴ。

葉が3裂していて花弁がシワシワなのでニガイチゴの花だろう。

ひらひらと蝶がやってきた。

この蝶はルリタテハ。越冬したのか羽が痛んでいる。



13時37分。先ほどの分岐まで来たが右に下らずに直進する。

こちらの道は旧道で「やすらぎの道」というらしい。

途中「やかん峠」を通るらしい。

どんな峠か楽しみ。



緩やかな尾根道を行く。



羊歯の若葉が綺麗な道。



突然白い花が目に飛び込んできた。

コバノガバズミかなあ?

暗い道で非常に目立つ。



サルトリイバラの実。

頂上では花が咲き始めたばかりだというのにもう実ができている?

しばらく下りるとヘンな木の密集している広場に出る。



何段にも重なって作られた石垣。

何があったのかなあ。

突然舗装路に飛び出す。

14時14分。

やかん峠って何処にあったのだろう?



どちらに行ったらよいか迷うが、右に行くと今朝通った集会場に着く。

集会場の奥に山方比古神社というのがあるが立ち入り禁止と書いてある。



駐車場まで来ると14時20分。

家に帰ると14時40分だった。

夕方ニュースで今通ったばかりの多家良町の郵便局で強盗があったと報じていた。