冬の里山 美ヶ原 茶臼山2 2006/12/24

美ヶ原1へ


− 360度の展望 茶臼山へのスノーハイク −

夕べ満天の星を見た後、ワインの心地よい酔いに9時過ぎには寝てしまった。

ふと目を覚ますと、未だ4時過ぎ。

朝風呂に入り、再度ウトウトして6時に起床。

真っ暗な中を朝焼けを楽しみに、身支度して外に出る。

しかし何か変。気温は相変わらず−8度。

放射冷却でもっと冷えているはずなのに...

珈琲を飲みながら明るくなるのを待つ。

今日の日の出は6時46分。

しかし、何と言う事だろうか、明るくなりはじめた空は一面のガスに覆われている。



山小屋の玄関先にはシベリヤからやって来たというハギマシコが元気良く飛び回っている。

次々と起き出してきた人達から落胆の声があがる。

しかし気圧を見ると804hPa。夕べより少し気圧が上がっている。

天気は間違いなく良くなっている。

もう一度温泉に入り冷えた体を温めて朝食。



ピンバッチとハギマシコ



美味しくて2回もお代わりをしてしまった。



準備体操をして8時20分に出発。

あっと言う間にガスが引き青空の下樹氷が美しい。



振り返ると蓼科山と八ヶ岳がガスの間から顔を出している。



昨日歩いてボコボコになっていた跡は新雪で綺麗になっている。

今日のガイドは野口さん。

ゆっくりと色々と解説しながら歩いてくれる。

この辺はレンゲツツジの群生があり初夏には真っ赤に染まるそうだ。

此処でも鹿害で困っているとの事。



今日は時間はたっぷりある。

うつくしの塔で記念撮影し、念願の鐘を撞く。



昨日行った王ヶ頭もガスの合間から顔を出した。

この右に剱岳、鹿島槍や五竜そして白馬三山が見えるはずだが全てガスの中。

振り返ると浅間山の頂上が顔を出している。

塩くれ場(牛に塩をやる場所)を過ぎて左に曲がる。



これから向かう茶臼山への道は新雪にキツネやウサギの足跡が一杯。

「キツネやウサギは餌もない雪原を毎朝ゆっくりと歩いている。彼らにも散歩の習慣があるのかも」

野口さんの説明を聞いていると楽しい。

新雪が朝日でキラキラ輝いている。





雲海の上に蓼科山や八ヶ岳が顔を出した。

右にうっすらと見えているのは富士山。

手前右は霧ヶ峰、車山。そして右奥は南アルプスへ続く。



甲斐駒や鳳凰三山が車山の右奥に姿を現す。



茶臼山の右には中央アルプスの木曽駒ヶ岳から空木岳に続く山並みが顔を出す。



しばらく歩くと、北西の方向には乗鞍岳もガスの切れ間から顔を出す。

堂々とした山容だ。

右手前の大きな火口は?



西には御嶽山が雲海に浮かぶ。

みんな立ち止まって見ほれている。



乗鞍の右には霞沢岳2646m(と思う)が見事な姿を見せている。

この山の向こうは上高地。

焼岳はこの山に隠れて見えない。

三本槍と言われるピークがとがって見える。



北には穂高連峰が顔を出した。



ガスが流れて一瞬槍ヶ岳の雄姿が姿を現す。

槍ヶ岳の左のとんがりは中岳。



樹氷を左にやがて茶臼山への登山道に入る。

牛の柵を越えて一旦下る。

ゆっくりと登り返していく。



八ヶ岳の右に富士山が端正な姿を見せている。

右の山頂のイボの様なのは車山のレーダードーム。手前は霧ヶ峰。



少しばかりだが急坂を登る。



振り返ると黒斑山を従えた浅間山。微かに噴煙が見える。

ガイドから浅間山は現在登山可能。

何時また登山禁止になるか解らないので、日本百名山を目指す人は今の内に登ると良いとの話がある。



カラマツの林になると直ぐに頂上に着く。

蓼科山と八ヶ岳をバックに記念撮影。

この茶臼山は標高2006m。今年は2006年に2006mの山に登ると言う事で、沢山の人が訪れたそうだ。



南には蓼科山から八ヶ岳そして富士山。



その右には南アルプスの甲斐駒ヶ岳から仙丈ヶ岳、北岳へと続く。



更に右には、木曽駒ヶ岳、空木岳などの中央アルプス。



更に更に右には木曽の御嶽山。



更に乗鞍岳



北にはカラマツの林の向こうに北アルプスの槍ヶ岳。



中央アルプスと基礎の御嶽山をバックに記念撮影。



182pの長身の添乗員も満面の笑顔。

彼もこんなに眺望に恵まれたのは初めてだと言う。



南アルプスの手前には、三峰山。ビーナスラインが和田峠から三峰山そして、霧ヶ峰に向けて伸びているのが良く解る。



東に目を転ずると浅間山から左に篭の登山。

そしてその左奥に四阿山、根子岳そして本白根山に続く山々。

浅間山の右には荒船山があるはずだが雲の下。



十分に景色を楽しんで10時50分下山開始。



少し下ると目の前に穂高連峰。



穂高連峰の右には、中岳、槍ヶ岳。



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乗鞍から、北アルプスまで雲の上に勢揃い。

パーティ全員が足を止めて見惚れる。



素晴らしい景色を見ながら登り返していく。





塩くれ場まで来ると、王ヶ頭の右に槍から白馬へと続く山並みが顔を出した。

槍の右手前は常念岳。奥に蓮華岳、東天井。右に流れる様な山肌を見せているのが大天井。



大天井の右には燕岳。その奥に水晶岳、野口五郎岳。

その右に針ノ木岳、赤沢岳。その奥に立山連峰。

立山連峰の右肩に少し低い様に見えるのが剱岳。



もう少し行くと角度が変わって、剱岳がよく見える様になる。



爺ヶ岳から鹿島槍、そして五竜、白馬三山に続く。



12時15分に山小屋着。

直ぐに食事を済ませて、帰路に就く。

送迎バスの窓から八ヶ岳に別れを告げる。



旧中仙道の和田宿ふれあいの湯で入浴しビールで乾杯。

峠の釜飯下諏訪店で夕食を仕入れてひたすら新宿へ。



さすがにクリスマスイブに出かける人も居ないのか高速はがら空き。

全く渋滞なしに19時10分クリスマスのイルミネーションの輝く新宿に着いた。

思いがけない素晴らしい眺望に恵まれたクリスマス・スノーハイクとなった。