冬の雪山 剣山 次郎笈 2022年12月03日  
里山倶楽部四国編 

- 剣山 次郎笈 ―

明日、日曜日に剣山に行く予定だったが、急にボランティアガイドが入ったので急遽今日登ることに。

昨夜のニュースでは、剣山系では霧氷がすごかったと東祖谷の小椋さんがレポートしていた。

しかも今日は昨日より気温が低いとのこと。

今シーズン初めての霧氷を期待して5時過ぎに起きて出発。



佐那河内に入ると気温は0.9度。

計算では(0.6度✕1985m)剣山ではマイナス11度くらいかな?

きっと凄い霧氷が出来ているだろう。



見ノ越の駐車場に着くと車は少ない。

殆どが県外車だ。

まずは劔神社にお詣り。



青空に三嶺が美しい。

登山口の気温はちょうどゼロ。

意外と気温が低くない。



登山口を少し上がると何時ものように凍っている。

帰りは気をつけなければ。

こんな所にツルリンドウの実。



霜柱が凄い。

10センチ位は成長しているだろうか。



トンネルを潜る。

今シーズンはこのトンネルが埋まる程雪がふるだろうか。

丸笹山はほんの少し霧氷が付いている。



1600mの標高を越えると薄っすらと雪が積もっている。



西島神社で若い男性が追い抜いていった。



気温が低くないなあと思っていたら、案の定霧氷が全く付いていない。



露営場から三嶺を眺める。

石鎚山系は白くなっている。



西島到着。



三嶺、塔ノ丸、矢筈山、丸笹山



西島駅から登り始めると、沢山の注意書き。

剣山には救助隊は居ないので、登山者相互の助け合いをお願いしたいとか。



赤帽子山方向も全く雪はない。

登山道には薄く雪があるがアイゼンなどは必要がない。



高城山方向も全く白いものは見えない。



刀掛け松手前の眺望ポイント。

カラマツに霧氷が着くときれいなんだけれど。



刀掛けの松に着く。



枝折神社にね今年も道迷いせずに山歩き出来たことを感謝。



テンニンソウに氷華が出来ている。

テンニンソウの氷華は、少し濁っているし小さい。

高尾山でよく見たシモバシラの氷華は透き通っていてデッカクて綺麗だったなあ。



標高が上がると霧氷の欠片がたくさん落ちている。

早朝には霧氷がついていたようだ。



霧氷ポイントにも霧氷はない。



木屋平と高城山。

この時期に全く霧氷や雪がないのは珍しい。



剣山本宮神社に着く。



ヒュッテ前広場にも誰も居ない。

気温は何とプラス1度。

12月の朝9時の気温としては異常に高い。



強風が吹き荒れている。



まるで秋のような青空が広がる。



目の前に三嶺に向かう縦走路が綺麗に見えている。

愛媛の山々もクッキリと見えていて素晴らしい。



剣山山頂標識が新しくなっていた。

前の標識は30年以上慣れ親しんだものなのでちょっと淋しい。

これで阿波銀行登山部の残したものは殆なくなった。



先程追い越していった男性が次郎笈を見ている。

私達も岩の所まで降りる。



暫くすると次郎笈に向かって行った。

次郎笈の岩が凍っていたり、帰りの水場が凍っていたら嫌だなあと次郎笈に向かうのを躊躇する。



所が家内はそのまま次郎笈に向かって行った。

私も慌てて後を追う。

風が轟々と音を立てている。



水場分岐まで来て一休み。

アンパンでエネルギー補充。

剣山を振り返ると何人かがこちらに向かってきている。



三嶺を眺めると愛媛の山に雲が湧いてきている。

天気が崩れてくるのかな?



塔ノ丸の奥の矢筈山を眺めると右下にイボのような黒笠山の頂上が見える。



分岐から登り始めると霧氷の欠片が岩に落ちている。



霧氷ポイントの霧氷も全て落ちている。

霧氷の欠片が滑る滑ると言って3人の男性が降りてきた。



岩場への道は厳しい。



岩場手前で一息入れて剣山を振り返る。

草に霧氷の名残が残っている。



前ピークで三嶺を眺めてから次郎笈へ。

先程の男性が、一人だけ居たが、天気が崩れそうだと言って、すぐに降りていった。



次郎笈頂上から一ノ森から槍戸山への稜線と、その向こうの高城山を眺める。



高城山の右斜面に雲早山の頂上が頭を出している。

雲早山からも一ノ森の上に次郎笈の頂上が見える。

南高城の右に高丸山。

この方向から見る高丸山は均整が取れて美しい。



何処から来たのかトラバースを行く団体と岩場で一息入れている男女ペア。



塔ノ丸と矢筈山

右は、烏帽子山、オチハゲと寒峰



若い男女が上がってきたので私たちは下山する。

男性が一人登ってきた。



登りでは一生懸命で気づかなかったが、霧氷の名残が残っている。



少しばかりエビの尻尾も残っている。

今シーズン初めての霧氷を見たということにしておこう。



もう先程の男女ペアが下ってきた。

急坂を走り下りていった。

その後単独の男性も走り下りていった。



水場分岐を過ぎて眺めると、先程の男女ペアがもう剣山山頂直下まで登っている。

単独の男性も西島分岐を越えている。

若い人は早いなあ。

私達はユックリと分岐を目指す。

ミヤマクマザサが広範囲に黒く枯れている。



道端に氷柱ができている。

今シーズン初氷柱。



この登り返しはチョット足に応える。

分岐を西島へ。



凍ると危険な崩壊場所も雪が少なくてホッとする。



二度見展望所へ。



ベンチで大剣神社の御塔石を見ながら昼食。

冷たい風が吹き付ける。



三嶺の向こうの愛媛の山々は霞んできた。

風は冷たいが気温は4.6度。

12月の剣山とは思えない。

今年一番の寒さだとニュースでは言っていたのに。



昼食後西島に向かう。

心配していた水場も凍結はしていなかった。

水場上に大きな氷柱ができていた。




石灰岩の崩壊地を通過。



苔の綺麗なところを過ぎて、水場を通り過ぎた所が凍っていた。

注意して凍っていない所を進むが、もう大丈夫と思って安心した所でツルンと滑った。

見事に滑って尾てい骨を思い切り打った。

山側に倒れたので崖下に落ちなくてよかった。

油断大敵。



西島駅に帰ってきた。

剣山に登っていった男女と単独の男性がもう降りてきた。

ベンチで休んでいると若い女性が次々と登ってくる。

最後に軽装の男女がコーヒーカップで飲みながら登ってきた。

皆さん地図を見ているので剣山は初めてみたいだ。

天気が崩れてきていると言うのに、これから登るのかなあとチョット心配。

私達はスリップに注意しながら下山。

劔神社に着くと気温は3度になっていた。



三嶺の頂上付近には雲が被ってきている。

駐車場に帰ってくると車は少なくなっていた。

今日は、霧氷は期待外れだったが、素晴らしい眺望を楽しみながら歩くことが出来た。

次には雪の剣山かなあと思う。





総歩行距離 8.5km

累計標高差 ±909m

総行動時間 5時間59分




里山倶楽部四国

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