冬の雪山 剣山 2022年12月30日  
里山倶楽部四国編 

- 剣山 ―

昨日は、剣山で素晴らしい霧氷が見えたらしい。

剣山へは31日に登ろうと思っていたが、すぐにでも登りたくなった。

「てんきとくらす」では、気温はマイナス7度、風力13M/秒。

霧氷を見るのには最適だ。

しかし一日中曇の予報。

霧氷はやはり青空の下で見たい。

山の天気予報はよく変わるのを期待して6時前に出発。




貞光から見ノ越に向かうと雪は思ったより少ない。

圧雪されていて走りやすい。



夫婦池は真っ白。

見ノ越に着くと車は少ない。

関西の車と香川の車が7台ほど。

皆さんはまだ出発準備中。

お先に出発する。



寒々とした剣神社にお詣り。

安全に帰ってこれますように。



気温はマイナス6度。

ヤマガラがしきりに飛んできてイチイの木に留まる。



丸笹山も白い。

積雪が多いと怖いトラバースも雪は少ない。



トンネルを潜って登って行く。

何故か足が重く家内に離される。

やはり昨日の10kmのあづり越えが応えているのか。



一生懸命登ると汗が吹き出す。

1600mの標識でダウンジャケットを脱ぐ。

今日は私達が一番なのか、新しいアイゼンなどの跡は付いていない。



西島神社に到着。



野営場に着くが山頂はガスの中。



何時もなら三嶺の撮影をするのだが、真っ白なのでそのまま西島駅へ。



駅のベンチでひと休憩。

相変わらずガスが濃い。

男性が登ってきて声をかけられた。

なんと天狗塚大好きのテンキチさんだった。

笹ヶ峰の南斜面を一緒に降りた時以来だからもう10年位前になる。

私の顔を見て一瞬戸惑っていたので、私が随分と年を取ったのに驚いたようだった。



暫くすると少しガスが薄くなった気がする。

テンキチさんは先に出発。



登って行くと少し下界が見え始めた。



木々に霧氷がビッシリと付いているが、暗いのが残念。



刀掛けの松到着。



高城山方向も何も見えない。

シコクシラベに雪が重たく積もっている。



重く積もった雪は、見た目にはすごく綺麗だが写真に撮ると暗く見える。



冬道との分岐に着くが夏道もトレースがシッカリと付いているので夏道を行く。

ガスの向こうに太陽が照り始めた。



霧氷ポイントは雪がモコモコ。



日が照れば綺麗なんだろうけれど。



シコクシラベに大きな氷柱ができている。



シコクシラベがモンスターになっている。

少し空が明るくなってきた。



これは期待できるかも。



鳥居に向かって登る。

突然、鳥居の上に青空が。



見る見る青空が広がる。

ガスの層を抜けたようだ。



少し上から鳥居を見下ろす。

まだ標高の低いところにはガスが厚い。



ルンルンで登って行く。



劔山ヒュッテ着。



気温はマイナス14度くらいか。



ヒュッテ前から木屋平方面。

赤帽子山や高城山はまだ雲の下。



ヒュッテ前の雪はまだそんなに多くない。

気温はマイナス14度位だがハッキリとは見えない。



剣山本宮神社と宝蔵石神社



頂上の広場は意外と雪は少ない。



景色を楽しみながら頂上へ向かう。



平原の上で撮影しているのはテンキチさんか。

測候所跡も味がある。



風は弱いが冷たい。

ネックウォーマーを付けてロシアン帽子を深く被る。

メガネは曇るので外す。

三嶺方向もガスの中。

この剣山の周りだけが雲がないようだ。



しばらく待ったが三嶺は顔を出さない。



暫く待っていると次郎笈方向の雲が消えた。

テンキチさんは慌てて走っていく。

私はスマホの設定がうまくいかずにマゴマゴ。



早くいかなければと気が急ぐ。



ロープには少しばかりエビの尻尾が。



剣山山頂着。



三角点が雪にすっぽり埋もれているのは久しぶり。



所が次郎笈は流れるガスに隠れてしまった。



槍戸山や那賀町の山々はくっきりと見えている。

一瞬次郎笈が顔を出す。



若い男性がやって来て暫く次郎笈を眺めていたが、やがて意を決して次郎笈に向かって行った。

家内が後を追っかけるのではと思ったが今日は自重しているようだ。



その内、明石市から来られた女性から写真を取りましょうかと言われて一枚パシャ。

白銀の次郎笈を背にした写真はあまりないので嬉しい。

剣山は初めてのようで色々と聞かれたので暫くお話をする。

最高の天気となって素晴らしい景色を見ることが出来たことに感激していた。



頂上からまた次郎笈を振り返る。



三嶺方向もガスが切れ始めた。

待っていれば綺麗に見えるのだろうがお腹も空いてきた。



帰りかけてまた頂上を振り返る。



ボチボチと登山者が登ってきた。



東のテラスへと向かう。



東のテラスで景色を楽しみながら昼食。

例年なら経塚森あたりまで降りていって日溜りで食事をするのだが。

いつの間にか高城山方向もガスがキレて綺麗に見えている。

一ノ森方向から男性がやって来て声をかけられる。

岳人の森で何度かお会いした男性だった。

今日は富士の池から登ってきたらしい。

二の森下の吹き溜まりで苦労したと言っておられた。



本宮神社からは樹氷のパラダイス。



青い空と輝く樹氷。



シコクシラベには雪が積もってモンスターになっている。



昔はこのモンスターをよく見ることが出来た。

しかし、樹勢が弱ったことも有って最近は見たことがなかった。

見事だなあ。



一ノ森と高城山



樹氷のトンネルを潜っていく。



目の前に丸篠山、赤帽子山と高城山



高城山と其の右奥に高丸山



やっと三嶺もその端正な姿を見せてくれた。



三嶺と塔丸

剣山山頂を振り返る。



樹氷の向こうに三嶺



素晴らしい景色に足が進まない。



今日は丸石も真っ白だ。



カラマツの額縁の向こうに三嶺

カラマツの樹氷がチョット貧弱かな。



丸笹山と高城山



西島駅が見えてきた。

塔の丸の向こうに矢筈山。



零下10度。

絶景を前にして温かいコーヒーを戴く。

天空のベンチだ。

疲れがフゥッと取れていく。

最高の気分。



次郎笈や矢筈山も見える。



朝はガスの中だった剣山頂上もくっきりと見える。

後は転ばないようにトットコ下山。



剣神社に着くがまだ気温はマイナス2度。



劔神社に今年も事故なく山歩きが出来たことを感謝。



駐車場には香川と関西の車が少しばかり駐車していた。

やはりヒュッテが開いていないと登山者は少ないなあ。

素晴らしい雪景色の中、今年の登り納も無事できた。

来年も元気で山歩きを続けたい。



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