冬の里山 沼島 2023年02月25日  
里山倶楽部四国編 

- 沼島 ―

観光ボランティアの研修旅行でオノコロの島沼島へ。

沼島は、沼島(ぬしま)は、淡路島の南4.6 km、紀伊水道北西部に浮かぶ島。

兵庫県南あわじ市に属する。面積2.71km2、周囲9.53 km。

最高地点は117.2m。

瀬戸内海国立公園の一部。人口約400人



土生港から「しまかぜ」に乗り込む。



10分ほどで沼島港に着く。

沼島ガイドグループの「ぬぼこの会」の女性4名がお出迎え。



まずは港内の弁天様にお参り。

石垣には沼島で採れた色々な石が積まれている。

主に緑泥片岩が多い。

沼島が、三波川帯に含まれていることがよく分かる。

海岸で採取されたのか角が取れて丸くなっている。



可愛い花崗岩の狛犬。



漁民の多く住んでいる町並みを歩く。

折り畳みの縁台は懐かしい。



渦潮のマンホール蓋。



ガイドさんに連れられて神宮寺にお参り。



神宮寺は梶原氏の菩提寺。

梶原氏に寄進されたと伝わる宝物のうち“尊勝法華曼荼羅”“紺紙金銀字入大乗論”が兵庫県指定文化財。

そして本堂裏にある枯山水庭園が兵庫県指定名勝となっている。



三面の鬼瓦の奥に紅梅が綺麗だ。



司馬遼太郎の沼島について書かれた石碑と羽衣の襖絵



荒々しい感じの緑色片岩で作られた庭は国分寺の庭園に似ている。

淡路島の南端を東西方向に中央構造線が走っているため、淡路島と沼島の地質は大きく異なる。

沼島は、全域が三波川変成岩類で構成されて居る。

島の北部には主として緑色片岩が、南部には主として泥質片岩が分布している。



その隣には沼島八幡宮。

そして赤門の西光寺。



沼島小中学校。

淡路本島から通ってくる生徒もいるらしい。



上立神岩は、高さ約30メートル。

淡路八景や淡路島百景の1つ。沼島のシンボルともされる。

国生み神話にゆかりのある場所として、古くから地元の人々に親しまれている。

江戸時代の『和漢三才図会』にも言及がみられる。

上立神岩は、主としてトレモライト岩(透角閃石岩)から構成されている。

不安定な形状をしているが、水平方向に伸びるヒンジ線を有する強固な泥質片岩が南東側にある。

これが支持体の役割を果たしている。



オノゴロ島は沼島であるとする説があり、また2神は上立神岩に降り立ったとする説がある。

オノゴロ島は上立神岩であるとする説もある。

上立神岩は、2神が海原をかき回すのに使った天沼矛(あめのぬぼこ)の先端のモデルであるとする説もある。

西側中央部にはハート型のくぼみがある。

そのくぼみを見つけることができた人には恋愛成就や夫婦円満のご利益があるといわれている。



おのころ神社に向かうため一旦港に帰る。

河津桜が満開だ。



八角井戸がある。



梶原五輪塔に立ち寄る。

沼島水軍の祖、梶原一族の五輪塔が祀られている。

鎌倉殿の13人でも有名になった梶原景時の五輪塔もある。

沼島に何故?菅原景時がと思うが、梶原の乱で景時が死亡した後、

落ち延びた一族は壇ノ浦の戦いなどで縁のあった紀州や播磨そして沼島にやってきて根付いたとも言われている。



山道を歩いておのころ神社に向かう。



ピークにおのころ神社がある。



イザナギ・イザナミの像。



ちょっと遅くに天ぷら定食の昼食。

中々天ぷらが出てこなかったが、出来立ての天ぷらは美味しかった。



港でゆっくりしてから淡路島へ。

待合室には、だんじりや沼島大鼓の紹介が飾られていた。



沼島水軍の祖は梶原氏。 脇坂氏の危機に沼島水軍太鼓を打ち鳴らしながら敵艦に突っ込んでいく勇猛な軍船の勢いに、 かの有名な李舜臣もたじろいだと言う。 江戸時代の参勤交代などでは、蜂須賀水軍の先頭に位置し船出の際に沼島水軍太鼓を打ち鳴らしたと言われている。 平成10年には東京ドームの満員の観客の前で沼島小学生による沼島水軍太鼓が打ち鳴らされた。



細い山道を走り水仙郷へ。



水仙はなにか少なくて疎らのような気がした。



冷たい小雨が降る中を徳島へと向かう。

天使の階段が雲間から降りていた。

昔から気になっていた沼島にやっと行くことが出来た。

沼島水軍の雰囲気も感じることができてよかった。

コロナで出かけることも少なくなったが、やはり旅行は良いなあ。


里山倶楽部四国

ホームページにも是非お立ち寄りください