冬の里山 柴小屋山 2023年01月19日  
里山倶楽部四国編 

- 柴小屋山 ―

昨日見た柴小屋山の霧氷が気になる。

芝小屋には、大雪のときや吹雪のときにも行ったことが有る。

しかし、霧氷を見ることはなかった。

10年ほど前に霧氷が雨氷になりブナやヒメシャラが大打撃を受けた。

その時以来の霧氷が見てみたい。



野間伝林道を行くと大きな石が落ちている。

除けたり山側に避けたりして通る。 

駐車場に着くと青空に霧氷が輝いている。



登り始めると一面の雪。

数センチだが降ったばかりのようだ。



稜線に出るとアセビに霧氷が輝いている。



見上げると少しばかりだが霧氷が付いていて綺麗だ。



柴小屋山のブナの霧氷がきれいかもしれないと急ぐ。



ブナには霧氷がいっぱいついている。



しかし、柴小屋山頂上のピークに太陽の光が遮られている。



素晴らしい霧氷はそれなりに美しいが写真に撮ると地味だ。



トラバースまで登ると明るくなってきた。

ジッと日が差すのを待つ。

気温は零下だが風がないので寒くない。



太陽が頂上よりも高くなり霧氷が輝き始める。

息を呑むような美しさだ。

輝く霧氷に見惚れる。



ビッシリの霧氷を期待して頂上へ。



ところが頂上の霧氷は日に照らされて早くも落ちている。



辛うじて残った霧氷はか細いが、その繊細な霧氷がまた素晴らしい。



アセビやツツジにも霧氷が付いている。



またトラバース道を北斜面に引き返す。

斜面のブナの霧氷が日に輝いて何と素晴らしいことか。



霧氷の上をジェットが飛び交う。



日が上がるに連れて樹冠の霧氷が白珊瑚のように輝く。



まだ下の方は日が十分に当たらない。

大きなエビの尻尾が輝くと良いのだけれど。



仲々日が十分に上がらないので、ひとまず大道丸に向かう。



アセビの新芽が雪の間から顔を出している。



木々の間から真っ白な雲早山が見える。

何年か前に、同じような雲早山を見て、急いで下山して雲早山に登ったことが有る。

あの時の雲早山の霧氷も素晴らしかった。

今から雲早山に向かいたい気もしたが、今日は柴小屋山の霧氷をたっぷりと楽しむことにする。



日が差して霧氷がキラキラと煌く。



点々と続く足跡は何だろうか。



大道丸頂上は雪が少ない。



向こうに柴小屋山と高根山



また柴小屋山のトラバースへと急ぐ。

ひときわ霧氷が綺麗になっている。



トラバースはまだ日が当たらない。

もしかすると一日中日が当たらないのかも。

樹木の間から見る神山の山々と向こうの石井の町は穏やかな感じ。



家内が名残惜しいのか頂上へと直登し、霧氷の真下まで行って綺麗だ綺麗だと歓声を上げている。



十分に楽しんだ。

さあ帰ろう。

昼が近づいても気温は0度。



柴小屋山でこんなに綺麗な霧氷を見ることができるとは思わなかった。



高根山に向かうと角度が違うのか隠れていた高城山が顔を出した。



ヌタ場にも厚い氷が張っていた。



高根山への道は雪が多くて馬酔木に積もった雪が首筋に入る。



オオバヤシャブシが多い。

なぜこんな所に有るのかわからない鎖の道を超えていく。



何の為か解らない石段が続くと高根山山頂につく。

三等三角点「高根山」1232m



チャートの岩に登って雲早山方向を眺める。



雲早山と高城山



ツツジに赤い芽が出ている。



高根山北斜面も霧氷が凄い。



昨年大工事で補修された斜面の上は特に霧氷がビッシリ。



修復された斜面を湿った空気が一気に吹き上がったのだろうか。



半分溶けかかっているが、まだまだ素晴らしい。



エビの尻尾の向こうに眉山



垂れ下がった檜の雪が降り掛かって気持ちが良い。



雲早山と北面だけ霧氷が付いている旭ノ丸を見ながら昼食。



昼食後林道を帰る。



霧氷の向こうには長閑な景色。



桜並木やノリウツギにも霧氷が。

野間伝林道を引き返すと神山町のブルドーザーが落石を片付けていてくれた。

今日は、初めての柴小屋山の霧氷を十分に楽しむことができた。

明日からはまた冷えるらしいが、また霧氷ができるかな。



帰りにユキワリイチゲを見に行く。

例年より少し早いが綺麗に咲き始めていた。

繁殖地が道路の拡張工事で削られてしまったが、わずかに残ったところに健気に咲いている。

頑張って咲き続けて欲しい






総歩行距離 4.6km

累計標高差 ±394m

総行動時間 4時間03分




里山倶楽部四国

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