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里山の秋 |
狸山 半月山 |
2006/10/28 |
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明智平から茶ノ木平
− 茶ノ木平 〜 狸山 〜 半月山 〜 半月峠 〜 狸窪 〜中禅寺湖温泉 −
11時41分茶ノ木平出発。
平坦なハコネザサの中を行くとカラマツの林となる。
色々な樹木が雑然と生えているのもまた趣がある。
唐松の大木を見上げてみる。
少し下るとブナの林となる。
此処が本当に日光なの?
静かな贅沢な時間。
中禅寺湖が見えてきた頃、やっと4人組のパーティに出会う。
中善寺温泉から半月山までのピストンらしい。
新しい展望台に出る。
12時4分。
景色を楽しみながら行動食タイム。
レストハウスで買った大判焼きを頬張る。
汗をかいた体が冷えてくる。
温かい珈琲が何よりのご馳走。
中禅寺湖の向こうには日光白根山を中心とした山々が連なる。
少し休んで出発。
少しの下りで中禅寺湖スカイラインに飛び出す。
12時13分。
道を渡ろうとしたら大型観光バスがやってきた。
あれっ!もしかしたら参加しようとしていたバスハイクの人達かなあ?
それにしては遅すぎるなあ..
狸(むじな)山へと向けての登りは一寸厳しい。
この辺はアカヤシオやシロヤシオの古木が多い。
まるで枯れている様に見えるが季節になれば立派な花を咲かせるそうだ。
コメツガの樹林帯を高度を上げていくと1622mの狸山に着く。
12時33分。
頂上付近はコメツガだが少し高度を下げるとダケカンバの林となる。
真下に第一駐車場が見えてくる。
12時43分着。
ここはNHKが中禅寺湖を放映する時の定点らしい。
流石見晴らしが良い。
天気も良くなり男体山の頂上が雲の切れ間から見える。
駐車場の隅から登って行く。
目の前に半月山が見えてくる。
素晴らしいコメツガの極相林。
このまま災害でもない限りコメツガの林が続くのだろう。
左に見えるのは足尾の山々。
コメツガの朽ちた木の上にまた若木が伸びている。
樹林帯からひょっこり飛び出すと大勢の人が休んでいる。
三角点があるが頂上はもう少し先らしい。
休んでいる人達にお聞きすると、このパーティが私が参加する予定のバスツアーの人達らしい。
この人達は第二駐車場から上っているので、此処まで30分位で登ってくる事が出来る。
とすれば登り始めは13時頃だろう。
7時に上野を出発して、6時間も掛かった事になる。
いろは坂の混雑で2時間以上遅れてしまったらしい。
これから茶ノ木平経由で華厳の滝まで歩かなければならないのに時間は大丈夫?
おまけに温泉に入って帰る予定なのになあ?
13時35分半月山頂上。
栃木の山全てにあると言う山部藪人さんの、ななちゃん標識
前からHPでたびたび見かけていたが実際に見るのは初めて。
と言う事は栃木の山に登るのも初めて?
やっと出会えてなんか嬉しい。
半月山頂上は展望がない。
大展望大を目指す。
途中で大きな岩があり展望がよい。
此処が大展望台?
何か違う様に思うがお腹がすいた。
お弁当を食べる。
と言っても焼きおにぎり2個と柚餅子饅頭とパンしかない。
ぺろっと食べて出発。
少し下ると本当の大展望台がある。
大勢の人が宴会をやっている。
日光で一番見晴らしが良いと言われているだけあって素晴らしい眺望。
左は足尾の山々。
右は正面に見える社山。
中禅寺湖の向こうには戦場ヶ原も霞んで見える。
八丁出島の周りを観光船が回っている。
酔っぱらいの叔父さんに無理矢理撮られた記念写真。
中央の山が奥白根山2578m。その右は前白根山。更にその右には金精峠。
14時15分下山開始。
第二駐車場が直ぐ下にある。
見晴らしは最高だが石ころゴロゴロ道を気を付けて下る。
正面に社山、その奥に黒檜山。
男体山や中禅寺湖を見ながら下る。
カラマツに陽が差すと黄金に輝く。
14時38分半月峠に着く。
此処を左へ行くと足尾。真っ直ぐ行くと社山。
右へと狸(むじな)窪へ向かう。
足尾への道はカラマツ林を抜けていく。
ブナの紅葉が未だ残っていて美しい。
なだらかな下りが続く。
まるで遊歩道の様。
15時24分狸窪に空く。
船宿の間を抜けていくと湖畔道路に出る。
カメラマンやアベックを大勢見かける様になる。
湖畔の紅葉は今が盛り。
素晴らしい紅葉を楽しみながら、たっぷり時間をかけて歩く。
途中で湖畔で一休み。
透明でとても綺麗な湖水を眺めていると疲れが吹き飛ぶ。
イタリア大使館別荘記念公園に立ち寄る。
とても素敵な公園だ。
明治初期には中禅寺湖畔には、多くの大使館があったらしい。
大きなブナの木の紅葉が真っ盛り。
ブナと言えば山深い所にあると思っていたが、湖畔に沢山のブナの古木がある事に驚く。
紅葉を楽しみながら行くとスカイラインが平行に走る様になり立木観音に着く。
とても立派な観音さん。
大きな駐車場がある。
中禅寺もその奥にある。
歌が浜を越えていく。
夕暮れというのに沢山の釣り船が出ている。
坂東18番の石碑。
未だ沢山の観光客が散策している。
二荒神神社の大きな鳥居に着く。
16時25分。
ここには湯元温泉から日光駅に向かうバス停がある。
此処でバスを待とうと思ったが、中禅寺湖温泉バス停の方が便が多い。
そのまま右折していく。
しかしなんたる事、バス停は長蛇の列。
この写真の3倍位並んでいた。
しかもバスは全くやってこない。
ビールを買って我慢の一時。
やっとバスが5台ほど並んでやって来た。
いろは坂が混んで遅れたらしい。
一時間半ほど待ってやっとバスに乗り東武日光駅へ。
18時55分の区間快速に乗るが、隣に座ったシロクマの様なでっかいのとアライグマの様な外人が
大声でしゃべっていてせっかくの地酒も上手くない。
しまいに興が乗って身振り手振りで踊り出すのではないかと思うほどのはしゃぎ様。
隣に座っている家内は身を小さくしている。
つい、「うるさい!静かにしなさい」と言ったら(もちろん英語で?)最初キョトンとして、
その後しょぼんとして次の駅で席を替わっていった。
(でもその席でまた大声で話しているのが遠く聞こえていた。)
やっと地酒をゆっくり楽しみ電車の振動でウトウト。
浅草駅に21時30分に着き家路へと急いだ。
バスツアーの人達は今頃何処を走っているのだろうか?
総歩行距離12.5q
累計標高差 +806m −872m
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