冬の里山 伊豆の山 達磨山 八丁池 2007/2/3

− 伊豆のポカポカハイク 達磨山からの富士山の眺望に感激 −



東京にいるのも後二ヶ月となった。

雲取山や甲武信岳など有名な山には未だ登っていないが、車が無いしこの時期ではちょっと無理かも?

家内に聞くと伊豆の天城山に登ってみたいという。

天城山は日本百名山でもあるし、主峰の万三郎岳でも1406mとの事なので私達にも簡単に登れるだろう。

天城山に行くのなら八丁池から天城峠まで縦走したい。

やはり伊豆の踊子のイメージが強く一度は行ってみたい場所だ。




所が自家用車でないとアプローチの手段が限られてしまうことが解った。

伊東駅から天城高原ゴルフ場へのシャトルバスに乗るしかない。

タクシーを奮発すれば6100円位らしい。

天城高原には東急のリゾートホテルがあり、素晴らしい眺望が楽しめるホテルとのことで有名。

ネットで調べると12800円と少し高いが此処に泊まることにする。



縦走路の様子などを調べてから、家内にスケジュールを説明し合意を得てから再度ネットで申し込もうとすると

何と言うことだ。2月3日は既に満員。

サービス価格のプランは少ないらしい。

通常プランだと15800円もする。

コレではあまりに贅沢。

伊東温泉で少し駅から遠い旅館が8400円のサービス価格。

部屋も温泉も料理もかなり良い。

早速申し込んで縦走プランを練る。

所がよく調べると、天城山は雨の多い所で平成15年の土砂崩れでかなり道は痛んでいるとか?

問題なく整備されているという記事もあり少し綿密に調べる。

何しろ17qの縦走コース、雪が深いとかアイスバーンが多く残っているとかすると、明るい内に下山できないかも?

先月21日の積雪が未だ多く残っているというレポートがあり、八丁池でもかなりの積雪があるとの事。

天城のレンジャーの方のblogで問い合わせするとアイスバーンの場所もあるが大丈夫だろうとの事。

木曜日に最終チェックすると何と言うことだ!!

2月からゴルフ場がクローズされてバスがホテルまでしか行かないと言う。

ホテルから登山口までは徒歩で一時間。

始発のバスで行って歩くと登山開始が10時になってしまう。

コレでは17qの縦走は諦めるしかない。

此処で急遽予定変更。

バスツアーのパンフレットで見たことがある達磨山982mに行くことにする。

日本で一番富士山が美しく見える山だという。

次の日は八丁池にも行ってみたい。

急遽ネットで宿を予約。

今日の明日なので、めぼしい宿は空いていない。

温泉と食事がとても良いと評価されているペンションを予約する。

しかし家内はペンションが好きではない..



5時過ぎの東海道線で三島まで行き伊豆箱根鉄道に乗り換えて修善寺に。

弁当を購入しバスを待っていると、駅前に帰ってきたタクシーの運転手が

「今朝の達磨山レストハウスからの富士山は今まで見た中で一番綺麗だった」と話している。

コレは楽しみだ。わくわくする。



天城寺フリーパス1900円を購入し9時10分に出発。

外国の建物や庭園が再現されているという虹の里に寄り、達磨山レストハウスに9時40分着。

私達と女性一人だけが下りた。

他の人達は戸田峠から登るらしい。



流石有名な富士山展望スポット。駿河湾の向こうに雄大な富士山の姿。

富士山の右手前は愛鷹山1187m。

その手前の町は沼津市。

先週田貫湖から白糸の滝を経由して、あの沼津から東名高速に乗った。

あのとき見えていた伊豆の山がこの達磨山だった。

沼津の町の右には最近人気のある沼津アルプス。

その右奥には神山などの箱根の山々がそびえている。



沼津の街もこうしてみると大きな街だ。



修善寺からこの山を経由して天城峠まで42.8qの伊豆山稜線歩道が続く。

今日はその一部を歩くつもり。



9時42分金冠山へ向けて出発。頂上まで2qと書いてある。



そうキツくもないが、真っ直ぐに延びる山道はペースを掴むまでが少しヨイショがいる。

家内はいつもの通り準備体操もせずグイグイ登る。

途中からも富士山の姿を見ることが出来る。



防火帯の所で同じバスに乗っていた女性としばらくして男性4人組をパス。

大きな岩が転がっている所を過ぎると広い場所に出る。

向こうに金冠山が見えてくる。



戸田峠からの道と交わるがそのまま真っ直ぐ行く



熊笹が広がる開放的な道は気持ちが良い。

山頂手前の少し急な坂を登りきると金冠山816mの頂上。

10時15分着。



頂上からは360度遮る物のない素晴らしい眺望が広がる。



先ほどレストハウスで見た景色が更にグレードアップして広がっている。

富士山の左には南アルプスの山々が白く輝く。



頂上の石碑の向こうには戸田(へだ)に降りる道がある。

休憩して水を飲んでいると先ほどの女性そしてその後に男性4人組が到着。

私達は入れ違いに元来た道を下山する。



この辺はアセビの大木が多い。

もうすぐ花を咲かせるのか?真っ赤なツボミが一杯付いている。

先ほどの分岐から戸田峠に向けて下っていく。



10時34分戸田峠着。

此処までバスで来ることが出来る。

此処から登ればラクチンコース。



地図でこれからのコースを確認。



駐車場で車から一人の女性が登り始めた。

後を付いて登っていく。最初は熊笹の快適な道が続く。



振り返ると何時までも富士山が見送ってくれている。

この辺はマメザクラやドウダンツツジ、ヤマボウシ、アセビなどが多いそうだが、葉を落とした木々を見分けるのは難しい。

木肌がすべすべで根本から別れて沢山立ち上がっているこの木は何だろう?

アセビは木肌がしわしわ。

この木はヒメシャラかリョウブか?



眼下に戸田港を見下ろしながら行くと長い階段が現れる。

未だ雪が残っている。



少しの登りの筈なのに階段が長く感じる。

振り返ると先ほど登った金冠山の向こうに富士山そして左へと南アルプスの山々が続く。



光岳、赤石岳、荒川岳等が見えているのだろうが、南アルプスをこの方向から見たことがないので同定できない。



更に右に続く山々は塩見岳や北岳だろうか?



戸田の港には大きなホテルが建っており大型船も停泊している。



更に高度が上がると駿河湾の全貌が見えてくる。



10時59分小達磨山880m到着。

単なるピークで見晴らしはない。

更に行くと目の前に達磨山が見えてくる。



広々とした熊笹の高原風。

ラジコン飛行機を飛ばしている車が何台か駐車中。

エンジンをかけっぱなしなので排気ガスが臭い。



平坦そうに見えるが延々と続く階段は足に応える。



階段に飽きると振り返り眺望を楽しむ。

東京へ来てから、熊笹のたおやかな稜線を初めて見たような気がする。

まるで綱附森のようだと家内が言う。



丸まった岩が沢山現れると達磨山982mの頂上。

11時30分到着。

少し異次元の感じがする山頂だ。

そう言えば小達磨山への登りの最中に車できた女性をパスしてから誰にも会っていない。

素晴らしいパノラマの景色を二人だけで味合う。

贅沢な一時。



少し早いが此処で食事をしようかと思ったら、若い男女がお散歩気分で登ってきた。



前方には緩やかな伊豆の山並みと、右に今日登る予定だった天城山系の万次郎岳、万三郎岳を望むことが出来る。

そう言えばこの達磨山は背が低いが天城三兄弟の長男の万太郎岳とも呼ばれている。



前方にはこれから下る予定の山並みが緩やかに広がっている。

ここから向かう船越峠へは5.4qと書いてある。



ふと見ると大勢の人達がこちらを目指して登ってくる。

コレではゆっくり食事をすることは出来ない。

珈琲だけを楽しんで出発することにする。

11時34分出発。

湘南ハイキングクラブ総勢100人の人達とすれ違い、下ると駐車場に着く。



ここは、バスツアーの案内でよく見る達磨山直下駐車場。

バスツアーは此処から緩やかに登り、金冠山まで約2時間の歩きを楽しむコースが多い。



また、階段を上り下りすると戸田駐車場に着く。

此処からの眺めも素晴らしいがやはり頂上とは雲泥の差がある。



また階段を上り、霜どけの滑りやすい道を下っていく。



また伊豆スカイラインに出て登り返すと見晴らしの良いピークがある。

古稀山870m。

12時丁度着。

富士山を眺めながら昼食にする。



車の女性が追いついてきた。

そのまま先に進んでいくが車までどうやって帰るのかな?

12時19分出発。

霜解けで滑りやすくなっているので歩きにくい道を下る。

景色や雰囲気は最高。

道の両側に生えているのはリョウブかヒメシャラか?

鹿子マダラの木肌からはどちらか判断できない。何時も悩んでしまう。

しかしヒメシャラの大木を見るとこのチマチマとした雑木とは全く違った木に思える。

どなたか見分け方をご存じの方はお教えください。



途中で伊豆スカイラインに出たり入ったりして、12時39分伽藍山667mに着く。

此処から右へと山道にはいると少しばかり急降下。

土肥の港を実ながら下っていく。



赤くなったススキが美しい。



土肥の港の向こうに恋人岬が見えてくる。

愛の鐘を二人で鳴らすと幸せになると言う恋人岬。

バレンタインディには沢山の恋人達が訪れるという。

スカイラインに飛び出すと土肥駐車場。

12時54分。



オートバイの写真撮影をやっていた。

ナンバーが付いていないので新車のカタログ用の撮影だろうか?

少し車道を下りまた山道に入る。



また車道を歩き、山道にはいると少し階段を上り、後はグングン下ると東屋があり船原峠に到着。

13時39分。



此処は土肥へと抜ける旧道だが、スカイラインへの道と交わって解りにくい。

おまけに頭上に地図にはない新しい道が通っている。

大曲茶屋への道はどの道を行けば良いのか、しばし悩んで地図で確認。

立体交差をくぐり直ぐに右への道を行くことにする。

確信はないが方向からして間違っていないと下っていく。

後で皆さんのレポートを見てみると同じように迷っている。

伊豆市さん、道標を作るとか何とかしてね。



右に新道が見えてくるがなかなか交わらない。

新道はトンネルで船原峠を越えて土肥へと繋がっている。

やっと新道に出るがバス停がない。

葛折りの道を下っていくと、乗る予定のバスが追い越していく。

手を上げたら止まってくれるかと思ったが無視されてしまった。

やっと大曲茶屋のバス停着14時21分。

茶屋は閉まっていた。

次のバスは14時57分。

珈琲を飲んでいたら朝バスで一緒だった女性が追いついてきた。

小田原の人で明日は沼津アルプスに登るという。

沼津アルプスは低いけれどアップダウンがあり人気があるそうだ。



やっときたバスに乗り船原川に沿って下っていく。

船原温泉を過ぎて出口のバス停で下車。

20分ほどバスを待って浄蓮の滝に向かう。

浄蓮の滝バス停前には踊り子歩道の看板がある。

此処から旧天城トンネルを抜けて河津まで踊り子が辿った道が続いているらしい。



石の階段を下っていくと目の前に浄蓮の滝が現れる。

滝の周りに繁っているのはジョウレンシダ(ハイコモチシダ)静岡県指定天然記念物



大きな岩に石川さゆりのレリーフと天城越えの歌詞が埋め込んである。



余りにも有名な天城越えの歌

この歌が無ければ浄蓮の滝がこんなに有名になることはなかっただろう。



浄蓮の滝は期待以上に素晴らしかった。

滝の横にはワサビ田があり、ワサビ製品を販売している。

滝壺下の渓流が鮎釣りの釣り堀になっているのが少し興ざめ。



深い藍色の滝壺が美しい。



バスでまた修善寺方向に引き返し湯の国バス停で下車、ペンションに向かう。

かなり大きなペンションだが部屋はツインのベットで狭い。

風呂はナトリウム−硫酸塩温泉の露天風呂が3つ。

家族風呂でゆったりと入れる。

泉質はまろやかでとても気持ちが良い。

食事も海鮮鍋を選んだが、色々な魚介類が一杯。

サラダや大きな鮎の塩焼きまで付いている。

地酒を楽しんで満腹となる。

もう一度温泉に入りくつろいでいると、オーナーから豆をいただく。

そういやあ今宵は節分か...

9時過ぎには熟睡。

続く。