里山の春 三嶺〜天狗塚 2007/4/29


− 上々の天気、素晴らしい眺望そして最高の仲間との稜線歩き −


4月に四国へ帰ってきたので、ネット仲間達が歓迎登山を計画してくれた。

普段はネット上だけのお付き合いだが、3年前のなすび平カタクリ鑑賞&冠山〜平家平縦走。

クリスマスには木の根ふれあいの森に泊まっての寒風山霧氷体験登山。

(この時は土佐の仙人さんのグループとも偶然お会いした。)

2年前には私が東京へ転勤となったので、峰山お別れ登山をして戴いた。

気の置けない仲間との登山は、普段の夫婦だけの山歩きとは違って大変楽しく思い出に残る。

KAZASHIさんから「何処に登りたい?」と聞かれたので、即座に「三嶺」と返事した。

東京で山歩きしている時に一番思い出されたのが、三嶺のたおやかな稜線だった。



今回はエントツ山さんの藪山パートナーマーシーさんも参加していただける事となった。

心配していた天気も晴れ晴れマーク。

朝5時に家を出発。神山、見ノ越経由で天狗塚登山口を目指す。

鬼籠野の狭い道も以前から少し拡張されている。

早朝の為対向車がいないのでスムーズに進み、あめご釣り大会で釣り人のごった返す川又を通過。

この道は昔幾度と無く通った道だ。

川井峠を越えて見ノ越に着いたら6時40分。

早すぎるので此処で一休憩。

県外客の車で駐車場は満車状態。

そう言えば昨日28日は剣山頂上ヒュッテがオープンする日だったなあ。

今年の5月5日は平成19年5月5日となり剣山の標高と同じになるのでイベントや宿泊料割引があるらしい。

7時過ぎに出発し、名頃の駐車場を確認すると既に沢山の車が停まっている。

久保の三嶺タクシーの手前を左に曲がり林道をグングン登って行く。

舗装が剥がれかなり痛んでいる場所もある。

突然目の前に子鹿が出現。

どんぐり眼でこちらを見ている。

8時前に天狗塚登山口に着きエントツ山さんの到着を待つ。



8時にエントツ山さん、マーシーさん到着。

モンキーと私の車をデポして名頃へと出発。

走った事のないふるさと林道経由で行く。

立派な舗装がされているが落石が多い。

モノレールの下をくぐりいやしの温泉郷を通過。8時27分名頃駐車場着。

既にREIKOさんご夫婦とKAZASHIさんは到着していた。



讃岐富士さんや紫雲さんの紹介ですっかり有名となったシロが出迎えてくれたが何かダレきっている。

側によると甘えてくるが誘っても一緒に登ろうとはしない。

もしかしたら讃岐富士さんとの大縦走で疲れているのかも?

8時39分出発。



綺麗な案内板が出来ている。



前回来た時に大崩壊していた場所は大規模改修中。



ハナネコノメの様だが何か綺麗ではない?

何か毛深くて高尾のハナネコノメの様に純白ではない。

蘭ちゃんからシロバナネコノメと教えて戴きました。

関西から西に多いようです。

此処で撮影中にコンデジの調子が悪くなった。

電源が切れない。切れると入らない。

仕方がないのでデジ一を引っ張り出す。

なんだかんだしている内に前と随分離れてしまった。



慌ててダッシュする。

しばらく行くと林道を迂回する直登ルートが出来ていた。

直登ルートにはいるとヤマエンゴサクやコチャルメルソウが咲いている。

デジ一はファインダーを覗くのに一々屈まないといけない。

結構な急坂で、ピントを合わせていると酸欠になって頭がクラクラしてきた。

おまけに先頭はドンドン行ってしまう。

今日は二日酔いでない?のかKAZASHIさんのペースが速い。



水路脇の半分崩壊した道を一生懸命急いで追いつく。

(ペース配分を無視した行動がこの後ボディブローの様にきいてきた。)



また林道に飛び出してしばらく行くと下の登山口に着く。

9時18分。

しんどい思いして直登路を登っても林道経由と時間は変わらなかった。



此処からは良く整備された登山道を登る。



木肌にウロコのあるトチノキの大木

もう下山者がいる。

お聞きすると5時半から登ったそうだ。



気持ちの良い広葉樹の中を行くと上の登山口からの道と合流。

10時22分。

既にお弁当を広げている人達も居たり、6時から登って下りてきている人も居たり、

脇町高校の登山部の付き添いで、これから幕営地の掃除に帰り白髪まで迎えに行くという人が居たり

賑やかな交差点だ。

私達は座り込んで大休止。



緩やかなダケモミの丘をルンルン気分で行く。

ヌタ場には鹿の足跡。



KAZASHIさん、今日は体調を整えてきたのかとても快調



11時6分タヌキノカンザシ(マユミの古木)

東京でマユミを見る度に思い出したものだ。



森林限界を過ぎ笹が多くなると急登となり見晴らしが良くなる。

振り返ると太郎と次郎(剣山、次郎笈)の姿。

ザレた岩場も昔よりは安定している様。



景色を楽しみながらグイグイと登る。



ミヤマクマザサの間をゆっくりと登って行く。

最高の気分。



振り返ると塔の丸、丸笹、遠くに高城そして剣山、次郎笈がとても大きく見える。



素晴らしい大岩と青空のコントラスト







みんなでワイワイ居ながら大岩を過ぎて水場への分岐へ来る。

REIKOさんが此処で滑落したことがあるとの事。



最後に踏ん張って池に11時34分到着。



そのまま頂上に向かう。

いつ見ても素晴らしい眺望。



少し高度を上げてもう一枚。



三嶺の頂上が見えてきた。



避難小屋があんなに小さく見える。




白髪への縦走路を左に見て頂上に向かう。



頂上には既に大勢の登山者が居る。

11時50分着。



新しくなった山頂標識の向こうに寒峰から烏帽子、落合峠そして矢筈山、黒笠山へと続く稜線。



西には西熊から天狗へと続く素晴らしい縦走路。



全員そろった所で記念撮影。



少し早いが此処で昼食とする。

白髪からあえぎながら登ってくる人達が居る。

此処の登りはキツそうだなあ..

殿下はやはり床几に座ってお食事。

エントツ山さんは黙想中?

みんな和やかに昼食タイムを楽しむ。

誰かコッヘルでお湯を沸かすかな?と思って珈琲の粉だけ持ってきたがその気配はない。

残念。



のんびりと周りの景色を堪能する。



春の季節にこれだけの眺望に恵まれる事は珍しい。

遠くに石立山が見えるが、私達は未だ登った事がない。

エントツ山さんとREIKOさんに石立を登らないと四国の山を登ったとは言えないと冷やかされる。

秋になればチャレンジしてみようかな?



素晴らしい眺望を存分に楽しんで12時23分出発。

(もう少しゆっくりしていたら讃岐富士さんご夫妻とお会いできた様だ。讃岐富士さんのレポート

いよいよ三嶺から天狗までの四国ゴールデンルートの稜線歩きが始まる。

フスベヨリ谷経由ヒカリ石への分岐の標識も新しくなっていた。

前回来た時は通行止めになっていたが、もう登山道が整備された様だ。



ミヤマクマザサの中を行く。

アオザレの崩壊跡が痛々しいが少し植生が回復している。



時々立ち止まって三嶺の素晴らしい姿に見惚れる。





マーシーさんが家内に尾根歩きの素晴らしさを説明している。

突然野性に目覚めたのか後ろのパーティのペースを無視してドンドン歩を早めていく。

家内もそのペースにつられて行ってしまい私はドンドン離されてしまう。



落合の村と矢筈山系の素晴らしい事。



家内とマーシーさんは西熊に向かってドンドン登って行って豆粒の様。



少しの登りが足に応える。

ハアハア言いながら、やっと西熊山山頂に13時21分着。

マーシーさんが座り込んだ横で家内が待っていた。

家内に付いていけない非力な私..

全員がそろった所で記念撮影。



RERIKOさんも素晴らしい景色に満面の笑顔。



これから向かう天狗塚が早くおいでと呼んでいる。

続く