カナディアンロッキー スパイラル・トンネル モレイン湖 2007/6/21
         

カナディアンロッキー花の旅

モレイン湖 スパイラルトンネル フィールド


エメラルド湖やヨーホーパスのトレッキングを楽しみ今日の次の目的地モレイン湖に向かう。

14時丁度

ナチュラルブリッジに来ると観光バスが溢れていた。



ナチュラルブリッジを過ぎると眼下に貨物列車が通過している。

またキッキングホース川に沿ってフィールドの町にやってくる。

喉が渇いて冷たいものが飲みたい。



フィールドの町に入ると遠くから貨物列車の重低音が聞こえてくる。

息子は山よりカナディアンパシフックに興味があるらしい。

川を渡り踏切を越えて町の中の高台に行く。



丁度、フィールドの駅に機関車を4つ連ねた貨物列車がやってきた。

余程沢山の貨物車を引っ張っているのだろう。

多い時には100両以上引っ張るらしい。



機関車の運転手が交代するのか二人やって来た。

その格好はまるで登山するみたい。

何しろ殆どの駅が既に廃駅となっていて、まして「キオスク」など無いので食料などは十分持っていなければならないのだろう。

飲料を売っている所を探すが高級そうなレストランがあるだけ。

あきらめて観光案内所に行こうと思ったら丁度バンフ方面からの貨物列車がやってきた。

しかも、駅に停車したら踏切はコンテナー車で塞がれたまま。

辛抱強く発車するのを待つ。



やっと貨物列車が通過し観光案内所でコーラを購入。

カナダに来て初めて自動販売機に出会った。

しかもこの自動販売機には商品見本など無い。

2ドル入れるとコーラが出て来る。



館内に入るとまたもや化石の展示。

ネイティブインディアンの土産を沢山展示してある。

ついつい購入してしまう。

私は、革のベストを購入。



先ほどのCPの貨物列車がもうすぐやってくるだろうと思い、スパイラルトンネル展望所に向かう。

観光バスが止まっていて、ものすごい人が谷間を眺めている。

しかし何時来るか解らないのか次々と去って行った。





やがて、左下方向から地に響く様なジーゼル機関車の重低音が聞こえてきた。

先ほどフィールドの駅で見た4重連のディーゼル機関車が左から下のトンネルに入って行く。

かなり長い時間が経って今度は左上のトンネルから機関車が顔を出した。



やがて目の下を機関車が通過するが、貨物車の最後はまだ最初のトンネルに入っていない。

列車がトンネルを通過するという、タダそれだけの事だが腹に響く音と広大な谷の景色が気持ちを高揚させてくれる。



十分にスパイラルトンネルを楽しみキッキングホース峠に向かうと、行きたかったレイクオハラの入り口。

レイクオハラの向こうにそびえるビクトリア山の姿を眺めていると、

ダブルスタックと呼ばれるコンテナを2段積した貨物車がやってきた。

今日は良く列車に会う日だ。



私達の姿に気が付いたのか、長い汽笛を鳴らして通り過ぎていく機関車の窓が開き、ひげ面の運転手が大きく手を振ってくれた。

これからあのスパイラルトンネルを逆に下って行くのだろう。

バンクーバーには何時ごろつく事が出来るのだろうか?



ダブルスタックのコンテナー車はでっかい。



レイクルイーズの入り口を入り左に道を取ると目の前にテンピークスの峰々がそびえる。

モレイン湖に16時20分着。



駐車場の前には崩れた岩で出来た小山の向こうにタワー・オブ・バベル(2300m)



湖岸にはモレインレイクロッジがある。

このロッジも人気が高く、湖の見えるメインロッジは何時も予約が一杯。



こここには有名なランチバレイ・トレイルがあるが熊が出ると閉鎖。



普段でも6人以上のパーティでないと入る事が出来ない。

少人数の人は他のパーティと一緒に行く必要がある。

他のパーティとの申し込み板がある。



此処から見るテンピークスはカナダの20ドル札にも描かれている。

駐車場の北にはレイクルイーズで一番高い山マウント・テンプル3544mがそびえる。



湖の南岸は山々の崩れた岩石で堰き止められている。

流木が多い。



駐車場の左からコンソレーションレイクへのトレイルがある。



少しばかりタワー オブ バベルの方に向かう。

この辺は地層が波の様になっていて昔海底だった事が良く解る。

波の化石?が有るとか。



ロックパイル・トレイルを上り詰めると、モレインレイクが一番綺麗に見えるという展望台に着く。

マウント・テンプルをバックに記念撮影。



15000年前にはこの谷は1000mの氷河で覆われていたという説明板がある。

突然、日本人のおばさん団体がやってくる。

ツアーガイドがこの景色をよく見ておいて明日コロンビア大氷原に行って欲しいと説明している。



20ドル札にも描かれたカナディアンロッキー屈指の素晴らしさ。

青空でないのが残念だ。

テンピークスとりあえず右から

デルタフォーム マウンテン(Deltaform Mountain)
マウント・ツゾ(Mt. Tuzo)
マウント・アレン(Mt. Allen)
マウント・パーレン(Mt. Perren)




ロッジが真下に見える。



岩場にはスポッティッド サクサフリッジ(ユキノシタ属)シコタンソウが岩を這っている。



いくら見ても見飽きない風景。



5億6千年程前に大陸プレートが移動し今のカナダ西部が出来たとか..



偉大な岩が昔、大洋、海から山が出来上がった物語を告げているとか。



大昔、三葉虫などが住んでいたのかな?

氷河などの所為で3万年前にこの山々が出来上がったとか。



少しお腹もすいたのでロッジで軽食にする。

パンくずなどを狙って野鳥やシマリスが近寄ってくる。



帰りにバンフ駅に寄ってみる。




今は廃駅となっていると言うが、当然貨物列車も停まるし、客車も週に何回かはやってくるはず。

しかし時間表などはないし人も居ない。

息子に聞いても今は客車は走っていないと言う。

でもガイドブックなどには乗っているのだけれども..

ガイドブックより



ロッキー・マウンティナーは、バンクーバーをベースに
バンフ経由カルガリーや、ジャスパーへと向かう豪華列車です。

ロッキー・マウンティナーのHPは、こちらです。
カルガリー - バンクーバーは約1000kmです。
通常なら寝台車を連ね、夜行列車として運行するのでしょうが、
このロッキー・マウンティナーはロッキーの景色の見られる
日中だけ列車を走らせています。
乗客は途中のKamloopsという町のホテルで一泊し、
翌朝またバンクバーに向かって
出発するダイヤになっています。

機関車の後には、多くの客車が連なっています。
普通の客車が7〜8両、その後ろにダブルデッキの車両が4両繋がっています。



こんな列車に乗ってカナディアンロッキーを旅する事が出来たら素晴らしいだろうなあ..

もしかしたら夕方なので列車がやってくるかとしばらく待ったが諦めて帰る。




バンフの町はまだ工事中。



B&Bに帰るとワンちゃんが出迎えてくれた。

明日はいよいよカナディアンロッキー最後の日となる。

続く

カナディアンロッキーメニュー



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