里山の夏 栂池自然園 2006/08/06

− 標高1900mの自然園を散策する。 −

白馬乗鞍岳から下山して、ゆっくりと栂池自然園を散策しようと計画していた。

計画通り1時前には下山したものの、炎天下の歩きで気分が悪くなり、火山性噴出岩のゴロゴロした山道の下りで

足にガタがきてしまった。

それでも、せっかく切符を買っているのだからと散策に出発。



栂池自然園は、来馬層の古い平原にできた沼に生えたミズゴケが、気温が低いため、

何万年かの間に腐らずに堆積してできたもので、陸化が遅れた部分は今もたらい状の、

底が平らで浅い池として残っている。

雪解け水がものすごい勢いで流れている。



ミヤマキンポウゲとミヤマカラマツの草原



ヒオウギアヤメが目の覚める様な色合い。



メタカラコウとコオニユリ

クルマユリかと思ったがシベが茶色なのでコオニユリだろう。

葉っぱをよく見ておけばはっきりしたのに。



オニシモツケが派手な感じ。



ワタスゲが白い綿毛をなびかせている。

タテヤマリンドウは湿原の箱入り娘。



ツマトリソウやマイズルソウも沢山あるとよく目立つ。



モミジカラマツとサンカヨウの実?



イワイチョウとナナカマドの花



オオヒョウタンボクの花



大きなキヌガサソウが群生していた。



風穴があり冷たい風が吹き出していた。温度計を見ると穴の出口で5度。

周りは30度を超す様な猛暑、頭を突っ込み冷たい風を浴びる。

冷凍庫に入っている様な感じ。

しばらく涼みたいが次から次へと覗きに来るので諦める。



ベニバナイチゴと水芭蕉の花。

全国で此処の水芭蕉が一番遅くまで花を付けるらしい。



サンカヨウとニッコウキスゲ



ホソバノキソチドリかなあ?ツレサギソウ属とは思うんだけど?とチングルマの実



ニッコウキスゲも満開。



此処ではまだ咲いているチングルマも多い。





楠川までやって来たが、足がだるく、気分も悪い。

完全に暑さにやられた様だ。

これから先、ハクサンコザクラやシラネアオイが咲いていると言う。

是非見てみたいが足が言う事を利かない。



此処で引き返す事にする。

何しろこの自然園は一周すると3〜4時間かかってしまう程広い。




マイズルソウ、ツマトリソウ、水芭蕉、サンカヨウの花などを楽しみながら引き返す。



ふと、白馬乗鞍の方を見上げると立派な滝がある。



栂池ヒュッテは記念館になっている。



ハクサンチドリかなあ?



こちらは間違いなしにハクサンチドリだろう。



ヤマブキショウマやオニシモツケの間をロープウェイ駅へと向かう。



自然園駅の前にはオニシオガマの群生がある。

アカバナは渓流沿いにひっそりと咲いている。



ヤマハハコの白色が疲れた体をいやしてくれる。

また、スポーツドリンクを買ってロープウェイに飛び乗る。

乗っている間に二人で飲み干す。

ゴンドラ駅まで降りてくると、ホテルのシャトルバスの時間。

しかしホテルに帰っても夕食がないので、栂の湯の横の足の湯のベンチで座り込む。

日よけがあって冷たい風が通り抜ける。

20分ほど呆然と座っていると頭がすっきりしてきた。

前の売店で、山菜そば550円とビールを購入。

家内はソフトクリームをほおばっている。

やっと二人とも食欲が戻ってきた。

4時30分のシャトルバスでホテルに帰り直ぐに温泉に飛び込む。

足首が熱を持って痛い。

冷水と温泉に交互に入り、無料の足裏マッサージ器でもみほぐす。

明日の山歩きは大丈夫かなあ。

今日の教訓からスポーツドリンクを二本凍らせる。

買ってきた、おにぎりと地酒を飲んで8時には爆睡。

2時頃体が熱を持った様に熱くなり目が覚める。

再度温泉にはり冷水を浴びてすっきりして寝る。

この時期の山歩き水だけは一杯持っていないとダメだなあと反省。

五竜 小遠見山